中国アニメ産業は模倣からオリジナル、市場から生産能力へと急発展し、まもなく「黄金時代」に突入し、一部の市場データからはアニメ事業者が興奮状態にあることもうかがえる。国産アニメの急速な台頭近年、中国の文化消費とコンテンツ消費市場は急発展し、アニメ産業のインターネットと文化産業における比率は安定して上昇している。

インターネットはアニメの「出世コース」入りを後押しし、人口ボーナスと資本のダブルの牽引により、アニメ産業の生産高は急増し続け、市場規模は1000億元を超えた。質のよいアニメのほか、『斗破蒼穹』や『全職高手』などの衝撃的なアニメ作品も多く登場した。

中国市場の巨大な潜在力に注目が集まる中、今年4月下旬に杭州市で第14回中国国際アニメ漫画フェスティバルが開かれ、85の国と地域から2641社の企業、5760人以上の事業家と観衆が参加し、各種の取引・消費額は過去最高の約163億元となった。

国家広播電視総局の最新データによると、2017年末時点で全国で制作されたテレビドラマは310作1万3310回、テレビアニメは8万3599分になった。2017年に制作された映画作品は798作、科学教育・ドキュメンタリー・アニメ・特別フィルムは172作だった。

データを比較すると、2017年の国産アニメ制作数は16年の11万9895分から8万3599分に30.2%減少。国産アニメ制作数は2012年から6年連続で減少している。

アニメの「生産能力の調整」は政府の規制政策によるものである。専門家は、これは市場の作用と政策のダブルの要因により、政府の補助金に頼り量を追求していたスタイルから、質を重視するスタイルに変化したことを示すと話す。

国内アニメ産業は視聴者のニーズ、ニューメディアのチャネル発展と普及、政策面の後押しの3つに牽引されている。うち、視聴者のニーズは住民の可処分所得と文化消費支出の増加のほか、「二次元」の90年台生まれが消費の主力になっていることからも影響を受ける。しかし、国産アニメ映画は「児童向け」の作品が多く、市場潜在力のある「全年齢層向け」と「成人向け」の作品が不足している。

国産アニメはコンテンツが重要

『大聖帰来』はアニメコンテンツの投資ブームを引き起こし、多くの資本が入り、それに伴いアニメ会社と人材の価値も上がった。しかし、資本と人材が集まるアニメ産業はハイレベルのコンテンツを制作し続けておらず、ミッキーマウスやドラえもんなどの日米の代表的なアニメキャラクターと比べると、中国のキャラクターはやや見劣りする。

今年4月、北京電影学院中国アニメ研究院と社会科学文献出版社は『デジタルレジャー産業青書:中国アニメ産業発展報告(2017)』を発表した。報告は、国産アニメ映画制作には「ストーリー進行能力の向上」「ターゲット設定能力の向上」「政策牽引力の向上」の3つの問題があるとした。

また、モバイル通信時代の到来に伴い、ビジネスモデルはPCインターネット時代のアクセス量経済からファン経済に変化している。これは制作スタイルにおいて主に娯楽化、IP化、インタラクティブ化として現れている。調査によると、1990年代生まれと2000年以降生まれのユーザーの課金比率は比較的高く、彼らはポスターや写真などの印刷品、フィギュアなどのグッズ、声優のライブや公演などの各種のアニメコンテンツに消費する傾向にある。アニメ関連グッズにかける1人あたりの年間消費額は1700元に達し、国内市場の潜在力は大きく、コンテンツに対する要求が高まっているとわかる。

国家広播電視総局が発表した『2017年度優秀国産テレビアニメに関する通知』は、優秀作品を支援するとした。

『鉄扇公主』『大鬧天宮』『神筆馬良』など、中国アニメは国際舞台で輝き、中国のストーリーは中国の優れた文化を大々的に伝えてきた。国産アニメの制作数はアニメ強国の日米と肩を並べるが、国産アニメの影響力は世界の有名作品に及ばない。

『トイストーリー』『カールじいさんの空飛ぶ家』『モンスターズ・ユニバーシティ』などの世界を風靡したアニメ映画の背後には制作チームのストーリー構成、キャラクター設定、アニメ技術の革新などの各方面の細かい作業がある。これらは産業クラスタの建設、資本利益の追求、コアコンテンツの維持をうまく進めるだけでなく、現地文化と価値の高評価と革新にも繋がる。中国のアニメ企業はこれらを深く考えてもよいだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月16日