空母「遼寧艦」が率いる艦隊が12日、南中国海での観艦式を終えると、中国中央テレビ(CCTV)などの公式メディアはその戦闘力形成の進捗状況を伝えた。劉喆艦長はメディアに対して、遼寧艦の配備から6年に渡り得られた最新かつ重大な進展、すなわち空母艦隊が初歩的に体系的な作戦能力をつけたことを発表した。またCCTVは初めて、遼寧艦と901型総合補給艦「呼倫湖艦」による、海上補給の様子を伝えた。

この二つの重要情報の発表は、遼寧艦が単独ですべての訓練を終えたことを意味する。夜間艦載機発着艦の関連情報はまだ公開されていないが、単独で非全天候型の整った作戦能力をつけたと言える。また呼倫湖艦との正式な合同訓練は、遼寧艦が遠洋巡航に向け最も需要な一歩を踏み出したことを意味する。

公式メディアは12日の南中国海における観艦式を報じ、すべての軍艦・軍機が戦闘状態で登場したと伝えた。そのため遼寧艦による空母打撃群の全貌を伺い知ることができる。055型・1万トン級ミサイル駆逐艦の就役前、052C/D型「中華神盾」地域防空駆逐艦が、空母打撃群の最強の「用心棒」となる。観艦式に参加した遼寧艦の空母打撃群には、052C型駆逐艦3隻、051C型「中華ロシア型神盾」駆逐艦1隻、054A型ミサイル護衛艦2隻、901型・4万トン級総合補給艦1隻が含まれた。

空母打撃群に総合性能がより優れる052D型駆逐艦が含まれなかったのは、今回は遠洋戦闘ではなく観艦式だったからだ。正式な空母打撃群では、観閲を受けた052C型駆逐艦3隻の代わりに、052D型駆逐艦が加わることになる。つまり遼寧艦の空母打撃群の水上部分は通常、防空型ミサイル駆逐艦4隻、対潜型ミサイル護衛艦2隻、専用の補給艦1隻で形成されることになる。この艦艇の配置は、米海軍の空母打撃群にほぼ相当する。

この遼寧艦による空母打撃群は、艦載機24機、艦載ヘリ18機(駆逐艦・護衛艦のヘリを含む)、垂直発射システムは288基にのぼる。この垂直発射システムは射程距離200キロ以上のHHQ-9B艦対空ミサイルを最多192発、射程距離70キロ以上のHQ-16B艦対空ミサイルを64発、射程距離50キロ以上のY-8対潜ミサイルを16発搭載できる。これらのミサイルは同時に搭載できる量ではなく、防空・対潜・対艦など各種任務に基づく最大の搭載量だ。

この打撃群の配置ならば、防空能力が最も強く、対艦能力はその次に、対潜能力が最も弱いことになる。054A型護衛艦は空母打撃群の専門的な対潜艦になるならば、排水量が小さすぎるが、これは遼寧艦の固定翼哨戒機が不足しており、Z-18哨戒ヘリしか搭載していないことと関係している。またJ-15艦載機はYJ-83K空対艦ミサイルを発射できるが、実際の作戦では空母打撃群の空の安全を守る制空戦が中心となる。

今回の南中国海における観艦式によって発表された情報は、遼寧艦の空母打撃群が重要な時期を迎えていることを示した。055型ミサイル駆逐艦が正式に中国海軍に配備されるまで、遼寧艦の空母打撃群は全面的な戦闘力をほぼ形成し、かつ常態化遠洋訓練及び任務遂行の能力を持つことになるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月14日