国家発展改革委員会はこのほど、『スマートカー革新発展戦略』の意見募集稿を発表した。業界関係者は、意見募集稿はスマートカーの発展を国家戦略に引き上げ、産業政策の基盤を作り、産業チェーンの発展環境を構築すると見ている。インテリジェント・コネクテッドは発展の「出世コース」を歩み、5G、インターネット、ビッグデータ、人工知能(AI)などが全面的に受益すると見られる。

自動車分野にまた1つ上層部の設計

インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)は中国の自動車産業発展の戦略方向であり、国家政策の重点支援対象の1つでもある。意見募集稿は、自動車を先進製造、情報通信、インターネット、ビッグデータ、AIと融合させ、中国基準のスマートカーの発展を共同で推進し、スマートカー強国にすることを明確にした。

また、スマートカー革新発展の第3段階ビジョンの日程も明記。2020年までにスマートカーの新車の比率を50%に、大都市の道路と高速道路の無線通信ネットワークLTE-V2Xカバー率を90%に、北斗高精度時空サービスのカバー率を100%にする。2025年までに新車のスマート化、「人・車・道・クラウド」高度協調を実現し、5G-V2Xがスマートカーの発展ニーズを満たすようにする。2035年までにスマートカー強国になる。

意見募集稿は、ICVの技術イノベーション、産業生態、道路施設、法規基準、商品管理、情報セキュリティの6つの面の戦略体制を構築するとした。スマートカーのデータ、通信、ヒューマンコンピューターインタラクション(HCI)、情報セキュリティ、高精度地図などの技術を飛躍させ、関連技術の評価体制を整備すると同時に、試験運営の検証もしっかりと行う必要がある。軍民融合発展を実行するため、レーダー、電気制御、北斗衛星測位システムを含む軍需分野の商品を民用化し、技術コンプライアンスと同時に、法律法規の基準の制定、法的責任の確定などの問題の研究も強化する必要がある。

全国乗用車市場信息聯席会の崔東樹秘書長は中国証券報の取材に対し、「スマートカーの発展は本土の優位産業と自動車産業の融合を促進し、国防商品の民用化を加速することでスマートカーの導入を促し、産業の急成長を後押しする」と述べた。

中信証券のアナリストは、「意見募集稿はスマートカーの発展を通常の国家部・委員会レベルではなく国務院レベルに引き上げるだろう。業界面の文書では珍しく、上層部の設計はその後の部・委員会、業界を超えた協力を促し、政策の重要度は新エネルギー車を上回る」との見解を示した。

全産業のバリューチェーンが向上

『2017インテリジェント・コネクテッド白書』は、2017年に中国のICV市場の規模は584億ドルに、2020年に1097億ドルに達し、年平均成長率は23%になると予想した。市場の急成長に伴い、コネクテッドカー、5G、インターネット、ビッグデータ、AIなどの業界も全面的に受益すると見られる。

ICV分野において、T-BOXはビッグデータ提供元として真っ先に発展する見通し、ICVのシステムは本体、車載T-BOX、携帯電話アプリ、バックグラウンドプロセスの4つで構成される。うち、車載T-BOXは携帯電話アプリ、バックグラウンドプロセスとの通信に使用される。車載T-BOXは一部の都市のタクシーに実用化されている。そのほか、5G通信も2018年に登場する見通し。業界関係者は、5Gの登場はICVの遅れと通信速度の遅さを解決し、発展に必要な環境を作り出すと見ている。

招商証券のアナリストは、今後は道路保持、車線自動変更、自動追行などの面の第2段階、第3段階の自動運転を実現し、2018年に一部の国内企業は低周波のミリ波レーダーを量産し、二級メーカーも国産EPSを生産し、ミリ波レーダーの需要が増えるとの見解を示す。

自動運転とスマートカーは応用クラスの「結果」であり、AIの高度アルゴリズムと半導体チップが中心的役目を果たす。業界関係者は、自動車の電子化とスマート化の急発展に伴い、ICVのバリューチェーン上流を占めるのはAIアルゴリズム企業とCPUやメモリのチップ半導体を製造する大手になると話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年1月13日