「三体」のアニメ版が12月3日、ビリビリ動画(bilibili)で配信されることが決まり、世界のファンから注目を集めている。アニメ版「三体」の予告動画の再生回数は、11月28日現在で5543万6000回にのぼっている。ビリビリの張聖晏副総裁は「証券日報」に、「アニメ版は準備、製作、配信決定まで5年かかった。ビリビリにとって投資額が現在最大のアニメプロジェクトだ」と述べた。

「三体」は劉慈欣作の長編SF小説で、2015年に第73回ヒューゴー賞最優秀長編小説賞を受賞した。このIPの人気ぶりは発行部数からも伺える。小説版「三体」の国内発行部数は2100万部で、海外では300万部を突破し、現代文学の海外発行部数の最高記録を樹立した。「三体」はさらに2021年十大年間国家IPにも選ばれた。

世界の大手も「三体」の海外映像作品開発に積極的に参加している。ネットフリックスは今年9月にドラマ版「三体」の製作情報を公開した。世界的に大ヒットした「ゲーム・オブ・スローンズ」の製作チームを招き、巨額の製作費を投じる。

艾媒咨訊CEO兼チーフアナリストの張毅氏は、「アニメ版が成功すれば、中国産アニメの海外進出をさらに後押しする」と述べた。

中国のアニメ・マンガ市場の成長により、国産アニメの海外進出が近年、日増しに盛んになっている。

昨年発表された「中国映画海外インターネット伝播力研究報告書(2018−20)」によると、中国産アニメ映画は海外のインターネットでの伝播が好調だ。

多くの国内優秀アニメ作品が海外で公開され、海外アニメ製作者及び視聴者も中国のアニメ・マンガ作品に注目している。例えば中国のアニメ映画「羅小黒戦記」は、日本のソニー傘下のアニプレックスとチームジョイから共同配給され、日本上映87日目で興行収入5億円を突破した。海外で公開された中国産アニメの興行収入の新記録を樹立した。情報によると、「羅小黒戦記」は日本の2020年度映画興行収入ランキングの45位で、うちアニメ映画では9位だった。「鋼の錬金術師」の入江泰浩監督など、日本の製作者もSNSで推薦した。

アニメ「時光代理人」の李豪凌監督は以前、「アニメは本来グローバルな内容で、実写よりもグローバルで海外進出しやすい」と述べた。

アニメの海外進出に取り組む国内プラットフォームが増えている。Youku(優酷)アニメ・マンガセンターの孫旻総経理は、「優酷のアニメ・マンガチャンネルは今年、ユーチューブだけでも50万人の登録者を持っている。チャンネルの年間再生回数は1億回で、193カ国・地域を網羅している」と述べた。

テンセント(騰訊視頻)の動画責任者は、中国産アニメの海外進出の重要性について、「国産アニメの海外進出は、中国産アニメを世界に広め、文化の自信を強める。また世界の視聴者に中国をより理解し、中国文化をより認識してもらえる」と述べた。

参加する上場企業が増える中、中国産アニメは豊富な文化の中身と表現方法により、世界の最前線に躍進するだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月29日