雲南省のゾウの群れの北上について、北京林業大学の謝屹教授は、「ゾウの群れが北に大きく移動していることから、自ら元の生息地に戻るのは比較的困難だ。いつまで歩き続けるかは予想できないが、長期的な消耗戦になりそうだ。しかしゾウの群れが北上を続ければ、人とゾウのリスクが拡大する」と述べ、次のように説明した。

現在のこのエリア、もしくは北上先はいずれも適した生息地ではない。気温が下がったり異常気象になれば群れの安全が脅かされる。特に3頭の子象はこれらの変化に耐える能力が低く、生存が危ぶまれる。この群れは数が少ないため、北上を続け元の生息地に戻らず、その他の群れとの遺伝子交流が遮断されれば、近親による繁殖や単一的な構造といった問題により徐々に退化し、さらには消滅する可能性もある。

ゾウの群れが移動するたび、公安や消防などの出動が必要になり、また人々の安全警戒の意識を高め、ゾウの群れによる死傷を回避しなければならない。ゾウの群れが長期的に歩き回れば、人々の正常な生産・生活にも大きな影響が生じる。

群れの滅亡を回避するため、国際社会は通常、囲いや生け捕りなどの人為的な制御措置により生息地に戻らせ、その他の群れとの関係を再構築させる。遺伝子交流を強化し、群れの構造を改善し、種の遺伝の多様性を高める。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月11日