先ほど開かれた小米科技(シャオミ)の春の新製品発表会は、自動車業界に激震をもたらした。シャオミは10年間で100億ドルを投資し、スマート電気自動車(EV)産業に進出すると宣言した。

EV産業に進出する方針を明らかにしていたアップル、ファーウェイ、百度などのその他の実業界大手を含め、多くの資本がこの業界に進出している。

1期の投資額は100億元

シャオミは3月30日に香港証券取引所で、同社のスマートカー事業が正式に設立されたと発表した。発表内容によると、シャオミの取締役会はすでに同事業の設立を認めており、スマートEV事業を担当する完全子会社を1社設立する。雷軍CEOが同事業のCEOを兼務する。資金については、1期に100億元を投入し、今後10年で100億ドルを投じる。

雷氏はシャオミの発表会の現場で、この決定について「これは私の人生における最後の重大な創業プロジェクトになる」「私の人生すべての名誉を賭したい」と述べた。

雷氏は自動車産業への参入について、自動車産業のリスクを非常によく理解しているが、シャオミにはすでに蓄積があると述べた。メディアの報道によると、シャオミの昨年末時点の現金残高は1080億元にのぼる。同社の研究開発チームは1万人以上の規模で、世界3位の携帯電話事業、世界最高のスマート生態を擁する。これらはシャオミによる自動車製造の重要な支えだ。

アリババ、五粮液、恒大集団などが異業種の自動車製造に進出

ロイター通信は1月10日、ヒュンダイとアップルは3月までに自動運転EVの協力協定を結び、2024年頃に米国で生産を開始することを検討中と報じた。実際にアップルは2014年に「タイタン」と呼ばれる自動運転開発プロジェクトを立ち上げていた。

恒大集団もこの1年で自動車製造のペースを全面的に上げた。「恒馳」ブランドの9車種が世界に向け公開され、内装及び「H-SMARTOS」恒馳インテリジェント・コネクテッド・システムが次々とお披露目された。五粮液は2018年に24億元を投じ、奇瑞傘下の凱翼汽車の51%の株式を取得した。アリババは昨年11月、上汽集団及び浦東新区と協力し、智己汽車を作った。

同時に伝統的な自動車メーカーも事前に戦略的な手配を進めている。GMはすべての人にEVを1台普及させる目標を掲げており、今後5年内に30種のEV新車を発売する。VWグループ(中国)は年内に25種の新車の発売を予定しており、うち新エネ車は13種となっている。BMWグループは2025年末までに世界で200万台のEVを交付する目標を掲げている。

多くの資本が自動車製造を選択しているが、これは未来のスマートカーの大きな見返りに期待してのことだ。

モルガン・スタンレーのアナリストは1月の報告書の中で、スマートフォンの毎年の全体的な有効市場は5000億ドルで、うちアップルが約3分の1を占めているとした。世界の自動車・移動市場の価値は10兆ドル弱にのぼるが、これはアップルがその2%のシェアを占めるだけでiPhone事業と同じ規模になるということだ。

同時に近年のスマート技術の発展に伴い、国・地方政府の新エネ車に関する産業政策が次々と打ち出され、新エネ車が市場で引き続き盛り上がりを見せている。中国汽車工業協会のデータによると、中国の昨年の新エネ車販売台数は全体の5.4%の136万7000台だった。国務院弁公庁が印刷・配布した「新エネ車産業発展計画(2021-35年)」によると、中国の2025年の新エネ車販売台数は530万台に増加し、全体に占める割合が5.4%から20%に上がる見通しだ。

シャオミのEV産業進出は、同じテック大手であるテック・ソフトウェア企業を見据えつつ、よりスタートが早く力強い発展期を迎えている自動車製造新勢力、さらにこの業界で百年戦ってきた伝統的な自動車メーカーを見据えなければならない。潤沢な資金を持つシャオミは、自動車製造で携帯電話の成功を再現できるだろうか。その答えを知っているのは時間だけかもしれない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月8日