「市場メカニズムの作用を発揮させ、全ての所有制航空貨物輸送市場主体の発展を平等に支える」。中国の李克強総理は3月24日、国務院常務会議でこのように述べた。

当日の会議では、中国の国際貨物輸送能力を一層引き上げる方針が示された。李克強総理は2週間前の3月6日に首都国際空港を視察した際、順豊華北航空割当センターをわざわざ訪れた。その上で、段階的な営業・生産再開が進むなか、物流は重要な基盤で、大動脈の接続とスムーズな微小循環を持続し、産業チェーンを円滑につなげることで、生活必需品の安定供給を確保する必要があると語った。また、国際貨物輸送航空便の増発と、国際物流快速輸送体系の構築加速によって、経済発展の促進と国民生活の充実に求められる高効率で素早く安定的な物流を支えなければならないとしている。

3月24日の国務院常務会議では、中国の国際航空貨物輸送能力は大きく不足しているとの見解が示された。感染症流行の影響を受けて国際航空旅客輸送が縮小したため、旅客機貨物輸送が大幅に減少し、中国の産業のグローバルサプライチェーンに大きな影響が及んでいる。

李克強総理は、「効果的な措置を講じて中国の国際航空貨物輸送能力を高め、輸送と供給の確保、国内経済の下支えだけでなく、中国物流業の国際競争力を増強しなければならない」と話した。

同会議では、国際協力の強化や、国際急行便など航空貨物輸送の円滑化を図るため、感染症流行中の国際貨物輸送航路を政策的に支える方針が示された。リースや購入などの方法で貨物専用機を増やし、貨物輸送航空会社の航空機ラインアップを拡充することで貨物機輸送を促進する。また、航空貨物輸送企業と物流企業の合併・再編を奨励し、宅配企業の航空および海外ネットワークの拡大を支える。

李克強総理は、感染症流行の状況が変化し、中国が国内外で円滑なサプライチェーンを保障する厳しい試練を迎えていると強調。「貨物輸送の発展や貨物輸送ルートの有効利用において、一部の企業が前向きな姿勢をみせている。中国政府は各種の所有制企業を平等に支援し、産業全体の底上げを図る」と話した。

同会議では、航空輸送ターミナルネットワークを整備することが決められた。貨物輸送機能の強い空港に対し、ピーク時の貨物輸送フライトスケジュール規制を緩和する。京津冀(北京・天津・河北)、長江デルタ、粤港澳(広東・香港・澳門)、成渝(成都・重慶)といった条件を備えた国際ターミナル空港の24時間通関を実施し、安全検査と通関の効率を高める。

また、航空輸送基準体系を構築し、貨物輸送書類の簡素化とペーパーレス化を進め、航空会社、郵便・宅配、貨物ステーションなどをつなぐ物流情報共有プラットフォームを構築することが決められた。通関手続き、運送、保管などの物流サービスを強化するほか、既存空港施設の改築やコールドチェーンの改善を加速し、急行便分類などの施設を整備する。貨物輸送機能をメインとする空港の建設も段階的に進める。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月26日