米宇宙船「アポロ」は1972年の最後の月上陸後、未来の研究に向け一部の月の土壌と岩石を密封した。NASAの科学者は5日、40数年ぶりのその一つを開封した。

NASAが6日発表した情報によるとこのナンバー「73002」のサンプルは、ヒューストンのジョンソン宇宙センターで開封された。これはアポロ17号の宇宙飛行士、ユージン・サーナン氏、ハリスン・シュミット氏が1972年に管状容器を使い、月のララ・クレーター付近の坂の沈積物から入手したものだ。

情報によると、アポロ15号・16号・17号の一部のサンプルはまだ研究に用いられておらず、元の容器や特殊条件下でそのまま保存されている。未来のより先進的な技術による分析に用いられる。

NASA「アポロ次世代サンプル分析」プロジェクトの科学者によると、アポロプロジェクトの年代では実現できなかった測量が現在可能になっている。これらのサンプルの分析により、アポロのサンプルの科学的価値を最大化し、未来の月探査プロジェクトに備えることができる。

NASAによると、「73002」の開封前、研究者はX線コンピュータ断層撮影法を用い、サンプルの高画質3D写真を撮影し、すべての粒と岩石のイメージングを行っていた。それから純度の高い乾燥窒素を詰めたケースからサンプルを取り出し、これを4分の1インチ(6.35ミリ)に分けた。これにより科学者は管内の深さの異なるサンプルの比較と観測が可能になった。

NASAは来年の年初、別のナンバー「73001」のサンプルを開封する予定だ。この2つのサンプルは垂直方向の月の層を保存しており、月表面の隕石衝突及びクレーター形成の歴史の情報を提供し、月面の坂がいかに形成されたかを明らかにすることが期待されている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月8日