4日間にわたる中国岩土文物保護伝承・開発国際学術シンポジウムが5日に重慶市で行われた。出席した多くの国内外の専門家は、中国の文化遺産保護は世界トップレベルに躍進し、文物保護の被支援国から支援国へと変化しているとの見解を示した。

国際岩石力学・岩石工程学会古遺跡保護専門委員会の元会長・大阪大学教授の谷本親伯は、「文化遺産の保護において、中国は世界トップに立っている。中国の文化遺産資源は豊富であり、文化保護従事者は多くの保護経験を積むことができる。これは中国の強みである。中日両国は文物保護分野でより多くの協力を展開することができる」と述べた。

中国文化遺産研究院の柴暁明院長によると、中国は伝統的材料を改良して文物の保護修復に利用し、世界でも画期的と言える。石質文物保護は世界的な課題であり、一部の国は化学材料で風化や、ひびの入った文物の修復を試みたが、成功していない。中国は承徳などの地域が文物本体を含む伝統的材料を文物の修復に利用し、十数年の観測で効果は良好であることがわかった。将来、より多くの文物保護修復プロジェクトに応用される可能性がある。

中国文化遺産研究院の黄克忠教授は、「中国の文物保護修復は前期研究を優先し、処理までの全工程を首尾一貫し、石刻の風化防止保護および、無傷観測、石窟の漏水処理、土遺跡の強固保護などで多くの成果を上げている」と述べた。

黄克忠氏は、中国の文化遺産保護理論と技術の改善に伴い、中国は過去の文物保護の被支援国から支援国へと変わったと話す。近年、中国はカンボジアのアンコール遺跡、モンゴルの古塔、ネパール・カトマンズのダルバール広場にある9階建てのダラハラ塔などの文化遺産保護修復プロジェクトを支援した。2018年、陝西省文物保護研究院が支援する、ミャンマーの地震で被害を受けた世界遺産のバガンの仏塔修復プロジェクトが始まった。また、中国は米国、日本、イタリア、ドイツなどの国と文化遺産保護協力を何度も実施し、中国の理念と技術を提供している。

国家文物局文物保護・考古司の張磊副司長は、世界範囲で、中国の岩土文物保護作業は同業者から高く評価されており、この分野で「中国の声」を発していると話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月8日