中車株洲電力機車研究所が14日に明かした情報によると、同社傘下の中車時代電気股フェン有限公司が5G通信技術をもとに自主開発した大容量データ移行保存システム(以下、5G移行保存システム)が中国鉄道成都局集団有限公司成都機関区に導入され、車載データの高速ダウンロードを実現した。これは、中国の軌道交通が世界でいち早く5G時代に突入したことを意味する。

列車の運行中には大量の観測データが発生する。これらのデータは車両が機関区に戻ると、作業員が車両状況を分析するために移行保存する必要がある。鉄道の発展に伴い、車載データ、特に映像データの量が激増している。現在、中国の列車の車載データは乗務員がUSBメモリを使って人工的に移行保存しており、USBメモリの損傷、ファイル紛失、人為的破壊などの問題も発生し、列車の安全に影響をもたらすことにもなりかねない。

車載映像データの自動無線高速ダウンロードを実現するため、中車株洲所は華為(ファーウェイ)と軌道交通向けの5G移行保存システムを共同開発した。同システムは2018年1月に成都機関区で列車に取り付けられた。使用状況から、同システムは10分で55GB(10億バイト)の車載データをダウンロードできることがわかった。この速度は無線LANの100倍以上である。これは人工操作によるデータ紛失や異常発生などの問題を解決し、車両分析に豊富なデータ面のサポートを提供する。

世界の車載データ移行保存システムには3Gまたは4G通信を使った転送方法が広く使用され、周波数帯域の制限があり、移行保存・転送を効率的に行えていない。5G移行保存システムの開発はビッグデータ・スマート維持管理におけるデータ転送の課題を打破し、幹線機関車、高速列車、都市間列車だけでなく、風力発電や電気自動車などの分野の広帯域ブロードバンドデータ転送にも広く応用できる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月15日